明け方何度か目が醒めた。

その、ほんの何十分かの間に見た、長い夢。


お父さんにおんぶされて、山道を歩いているあたし。

高校生くらいの自分だった気がする。

山道はやがて墓地のようなところに入っていくけれど、

笑いながらずうっと世間話をしていた。

どうやら何かを探していたらしい。

見つけたのは、ギターのような琴のような、年季の入った弦楽器だった。

楽器を持って歩いて帰った。

帰り道は一人だった気がする。

トーンは暗くて風景も怖かったのに、あたしたちはずっと笑っていて、

目が覚めても明るい気分は残っていた。


お父さんに助けられた朝だった。。

あたしがこうして働く限り、実家には年1回帰れるかどうかも怪しい。

学生の頃もほとんど帰っていなかったけど、

もう一度、ゆっくり帰りたいなぁ、と思ったのでした。


それにしても、夢から醒めて思い出そうとすればするほど、

どんどん自分で脚色をしてしまうものだなぁ。

本当は、もっと違うのに!!と思えば思うほど

かけ離れてしまうので、考えるのをやめた。


あぁ、寝ても寝ても眠たい。

今日ももう眠ろう。