僕は透明人間さ もっと透けていたい。

・・・本当はそう願っているだけ


何かを悪いというのはとても難しい。

僕には簡単じゃないことだよ。

一つ一つこの手で確かめたいんだ。

鮮やかな色々。


あなたが 怒ったり泣いたり声すら失ったとき

透き通る気持ちを分けてあげたいのさ。

毎日染まる空の短い季節 手を叩いて数えたらもうじき新しくなるよ。


恥ずかしくなったり 病んだり 咲いたり 枯れたりしたら

濁りそうになったんだ。

今夜は 暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでいる

明日も幸せに思えるさ


またあなたに会えるのを楽しみに待って

さようなら・・・。


(透明人間/椎名林檎)


溶けてなくなってしまう位に透明でいることが幸せ。

自分自身を客観で見てしまうその心、

けれども自分である以上主観が無くなる事はない。

そうして、客観すぎるために、知りすぎているために、

一般的な主観とはどうしたってかけ離れていく。

あたし自身として生きる術などもっていない。


一人では生きられない、と言う。

二人で生きることが不安だと言う。

どちらの気持ちもわからないのは、

一人も二人も変わらなく幸せで変わらなく不安だからだ。


青い空。

今生きていることは、自販機であたったもう1本のジュースみたいに

ラッキーな出来事だという感覚。

死んだこともないのにそう思うなんて、大きな勘違いよね。